yuhka-unoの日記

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「お姉ちゃん」という能力

両親から、「しっかり者で面倒見の良いお姉ちゃん」であることを期待され、弟の代理母や親の愚痴聞き係にされていた私は、もう「お姉ちゃん」を辞めて、これからは本来の自分自身として生きていこうと思っていた。
 
ある日、カウンセラーに、「お姉ちゃん」ができていたのは、あなたにそれができるだけの能力があったからだと言われた。要求されても、元々自分にできないことはできないのだと。
確かにその通りかもしれない。母に誘導された進路は、あまりにも私に向いていなかったので、結局できずに辞めてしまったのだから。だが、教えるということに関しては、弟に家事を教えるということや、学校で他の生徒のレポートを教えるということなど、そこそこできていたように思う。
カウンセラーに、「相手はサボって自分は真面目にやってたのに、教えるなんて嫌だとか思わない?」と訊かれ、そういえばそれは気にならないと思った。相手が自分でする気がなくて、私が全面的にしてあげるような態度を取った時は、流石にキレたが、相手に教わる気があるのなら、教えることはあまり苦にはならない。
 
なるほど、「お姉ちゃん」的要素を全否定してしまうのは、反抗期に両親を全否定してしまうようなもので、囚われから解放されたつもりが、また別のことに囚われてしまうことなのかもしれない。
自分の能力を利用され搾取されていた、ということなのだろう。これからは、フラットに自分の能力を見つめ、「お姉ちゃん」的な能力も、自分の能力のうちの一つと認識し、自分のために活かしていけば良いということだ。