yuhka-unoの日記

旧はてなダイアリー(http://d.hatena.ne.jp/yuhka-uno/)からの移行

的外れな人たち

ひとところ話題になった「若者の○○離れ」が良い例であるが、年長者の若者観というのは、当の若者からすると非常に的外れであることが多い。数年前までは、マスコミでオタクや腐女子が頻繁に取り上げられていたが、その内容たるや、非常に的外れなものが多かったのはまだ記憶に新しい。また、2chや増田界隈に頻繁に出没する「ある種の」男性が抱いている女性観も、当の女からすると的外れ極まりないものばかりである。
 
これらの的外れ観というのは、例えるなら「外国人」のようなものであるかもしれない。実際に接する機会が無く、あったとしてもごく表面的な付き合いしかしておらず、情報といえばマスメディアを通じて入ってくるイメージしかない。そして、そのイメージといえば、大抵一面的なもので、時には視聴者にとって面白おかしくするために、誇張されていたり極端な例だったりする。
日本人と実際に接したことの無い外国人が抱く日本人観が「フジヤマ、ゲイシャ、ニンジャ、サムライ、アニメ、オタク」程度のもので、そういった日本人観で日本人を語られても、当の日本人である私達は、「いや、その日本人観はかなり古いし、現代にもそういう人もいないではないが、ほとんどの日本人は実際にはそうではないよ…」と微妙な気分になるのと同じだ。
 
ネット界隈では、年長者が抱く若者観の的外れっぷりを嘲笑し罵倒する光景が多々見られるが、自分もまたその年長者と同じようになってはいないだろうか。
「※ただしイケメンに限る」など「若者の○○離れ」と大差ないし、「こいつ空気が読めないな」と思った人をすぐ「発達障害」や「アスペ」と言い出すのもそうだ。将来自分達が馬鹿にしていた老害になる可能性が高いだろう。ゆとりを叩いている者は既に老害である。