yuhka-unoの日記

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酒や煙草が格好良いのはフィクションの中だけだった

「エコじゃない=KY」な世代:エコライフ:ECO JAPAN −成長と共生の未来へ−
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20100805/104478/
 
 酒は金もかかるし、飲んでも酔いが覚めれば終わりだから「ムダだ」「エコじゃない」と言わんばかりだ。思わず、「これだからケチな世代は!」と食ってかかりそうになったが、そこをグッとのみ込んでさらに聞いてみると、草食系世代の意外な本音に気づいた。

 それは、「飲んで酔っ払うと、周りに迷惑がかかる」という気持ち。
 少しだけ飲んでほどよく酔えば楽しいのは、20代の若者も知っている。しかし、飲み慣れない酒を無理に飲んで酔っ払えば、周りに迷惑がかかる。そうなる自分が、極端に嫌なのだ。

 実際、昔から父親が家でよく酔っ払っていたり、「酔って帰って来て玄関で寝込んでいた」といったシーンを目撃していた草食系世代ほど、「酒が嫌い」「飲んで何になるんすか」と漏らす割合が高かった。

 
この記事を読んで、以前、とあるテレビ番組の中で、60代くらいの男性パーソナリティが「僕は若い頃、ハンフリー・ボガードに憧れて煙草吸いだしたんだよ」「最近の若者は煙草とか格好良いと思わないの?」と言っていたのを思い出した。
確かに私も、ハンフリー・ボガードが煙草を吸う姿は格好良いと思う。今や禁煙している舘ひろしだって、煙草を吸う姿は格好良かった。しかし、よくよく考えてみると、私が煙草を格好良いと思ったのは、映画やドラマなどのフィクションの世界ばかりで、現実はどうかというと、格好悪いと感じたことのほうが多かったように思う。
これは、酒についても同じことが言える。やはり酒も、飲む姿が格好良かったのはフィクションの中だけで、現実は酒を飲んで格好悪いことになっている人を見かけることが多かった。
所詮、現実などこんなものだ。私たちは、映像の中のスターではなく、現実に生きる一般人なのだ。今の若者はボギーの世代ではない。格好良いフィクションよりも、格好悪い現実のほうを多く見てきた世代なのだ。そんな若者が酒離れするのは当然と言える。
 
それと、私が10代の頃は、イッキ飲みやアルハラが問題視されてきた時代で、テレビや新聞などのメディアでは、イッキ飲みやアルハラに警笛を鳴らす内容のものをよく見かけた。当時、こんな新聞記事を見た覚えがある。自分の口からは直接断りにくいので、「これ以上飲めません」と描かれたシールを配布し、飲み会の席でそれを服に貼って主張しては如何かと提案する内容だった。
これらの報道を見て、10代だった私は、「そうだなぁ、確かに酒の強要は良くないよなぁ。命に関わるし、自分は大人になったら、絶対にこういうことはしないようにしよう」と思ったものだった。
ところが、いざ大人になってみれば、「若者の酒離れ」「若者が飲み会に来ない」と言われる。まぁ、年長者の意識が思っていたほど変わってなかったと言えばそれまでなのだが、年長者が望んだ姿になったはずだったのに、その姿を年長者に批難されるとは、どうも腑に落ちない気分である。
そういえば、昨今のマスコミも、以前ほどイッキ飲みやアルハラに警笛を鳴らしていないようだ。まぁ、意識が浸透してきて、以前ほど警笛を鳴らす必要がなくなったからと考えれば、喜ばしいことなのかもしれないが…
 
最後に、

id:ProjectK 「迷惑をかけるのがいや」というのは「迷惑をかけられるのはもっといや」という心理をオブラートに包んでいるだけだという気もする。
http://b.hatena.ne.jp/entry/eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20100805/104478/

これは大いに当たっていると思う(笑)