yuhka-unoの日記

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若々しさと若作りの違い

若々しさと若作りの違いとは何なのか…
若々しさとは、逆説的だが、自分の老いを受け入れていることだと思う。老いを受け入れた上で、自分にできることを積極的にする、好奇心旺盛に生きる、それが若々しさなんじゃないかと。
対して若作りというのは、自分の老いを受け入れていないということだ。老いに対する恐怖心から自分を若く見せようとする。だからそこに無理が生じるし、老いに対する恐怖心が見えるから痛々しく感じられる。
つまり動機の違いなのだな。純粋な好奇心から来る行動と、老いに対する恐怖心から来る行動と。
 
自分の老いを受け入れられず、「自分はまだまだ若い!年寄り扱いするな!」と言う人ほど、「近頃の若い者は…」とぼやき、若者を否定する傾向がある気がする。若者に対するコンプレックスから、若者を押さえつけ、自分のほうが上なのだと思い知らせたい欲求が見え隠れする。若者が自分を追い越して行くことに恐怖しているのだろう。
自分の老いを受け入れている人は、若者を応援する目線になる。若者が自分を追い越していくことを肯定的に見つめ、若者から良き先輩として慕われる。そして、得てしてそういう人ほど若々しく見える。
 
これは何も年齢的な老いに限った話ではなく、才能や能力的な老いにおいてもそういう傾向があるように思う。要するに、今現在属している世界において、自分が必要とされなくなってきたという焦燥感が、若者叩きや若作りに走らせるのかもしれない。
どの業界、どの世界でも、死ぬまで必要とされる人はごく稀で、大半の人間は自分が必要とされなくなる時が来るものだ。その時が来たら、いつまでもその世界にしがみつこうとせず、属する世界を変えたほうが、自分のためであり周囲のためかもしれない。今まで属していた世界で自分が必要とされなくなっても、別の所に自分が必要とされる世界があるのかもしれないから。
現役選手には現役選手の役割があるように、引退した人には引退した人の役割がある。世阿弥も、「老後の初心忘るべからず」って言ってたし。
 
…と、このようなことを、「たちあがれ日本」が結党された時に思ったんだ(´・ω・`)